【住宅ローンのリスケジュールとは メリットとデメリット】
住宅ローンのリスケジュールとは、借入先の銀行等と相談して、一時的に月々の支払い金額を減額してもらうことをいいます。
具体的には、支払いの年数を延長したり、あるいは月々の支払いを利息だけにしたり、利息全額と元本の一部にするなどの方法で行うことが多いです。
一時的に返済金額を減らすことで、無理なく返済ができるというメリットがあります。
住宅ローンのリスケジュールが認められるケースは、何年かきちんと支払いをした実績があるとか、あるいは支払いが厳しいのが一時的であるとか、災害等により一時的に不可能となった場合などが考えられます。
もっとも、デメリットもあります。
基本的に、利息の減額に応じる、というケースは少ないように思いますので、結果的に支払いの総額が増えてしまうことが非常に多いです。
また、再審査が必要ですし、担保を追加したり、あるいは保証人を追加することが求められる場合が多いのも事実です。
加えて、金融機関からの信用度が下がるため、借り換えなどができなくなるという場合があります。
このように、デメリットもありますので、この手段を利用する場合は、結果的な支払金額がいくらになるのか、今後の予定等を踏まえて、慎重に判断しましょう。
また、追加の担保を取られるくらいなら、担保される可能性のある不動産を売却したり、あるいは任意整理、破産、個人再生を行った方がよい場合もあります。
たとえば、住宅ローン以外にも債務があって、リスケジュールだけでは支払いができない状況に陥っている場合などは、もっと根本的な解決が必要になりますし、長期的にみて収入状況に回復の余地がない場合などには住宅ローンのリスケジュールをしても意味がないという状況もあり得ます。
さらに言えば、借り換えを行えれば済むケースもあります。
このあたりは、ケースバイケースですので、ぜひ専門家に相談しながら、自分にとってもっとも適切な手段を選択していくことを、おすすめします。